”無理なダイエット”や”やせすぎ”でどんな症状や問題が起こるの?

美容のためにも「やせたい!」と思われている女性は多いと思います。しかし、無理なダイエットや”やせすぎ”は身体に悪影響を及ぼします。産婦人科医の立場からお伝えしたいことをまとめました。

生理が不順になったり、止まることがあります

体重が急に減った場合や”やせすぎ”の場合、排卵しにくくなって生理が不順になり、放置していると女性ホルモンの値が低下して生理が止まることがあります。

体重が5kg以上もしくは元の体重の10%以上減ると、このような生理の異常が起こりやすくなると言われています。逆に体重が元の水準に戻れば、自然と生理が再開することが多いです。

生理は健康のバロメーターですので、生理周期に異常の出るような急激なダイエットは避けるようにしてくださいね。

将来的に骨折しやすくなったり、妊娠時には赤ちゃんに影響を及ぼすこともあります

女性ホルモンには骨を強くしてくれる効果があります。閉経前にも関わらず、女性ホルモンが低下している状態が続くと、骨密度が低下し、将来的な骨折のリスクが高くなってしまいます。

また”やせ”の状態で妊娠すると早産や低出生体重児のリスクが上昇します。さらに、このような出産時の異常は、子どもの将来の肥満や糖尿病のリスクとも言われています。

このように、”やせすぎ”はご自身や将来のお子さんの健康に長期的な影響を与える可能性もあります。

どのくらいの体重だと”やせすぎ”になるの?

低体重(やせ)の判定には、BMIという体格指数を使うのが一般的です。
”BMI = 体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))”で計算します。
この数値が18.5未満ですと低体重と判定されます。具体的な低体重の基準は以下のようになります。
・身長が150㎝の方:約41.6kg未満
・身長が160㎝の方:約47.4kg未満
・身長が170㎝の方:約53.5kg未満

”やせすぎ”が原因で生理の異常が起こっている場合、BMIが20を超える体重にすることが目標になります。
ぜひご自身のBMIを計算していただき、BMIが18.5未満の場合は、食事の量を増やしたり、激しいスポーツをされている方は運動の量を見直してみてくださいね。

いかがでしたでしょうか。
産後は育児も大変な時期ですので、毎月の重たい生理で苦しんだり、望んでいない妊娠の心配をしないためにも、ぜひ産婦人科でご相談頂ければと思います。

*参考文献
WHO. BMI-for-age (5-19 years).


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産婦人科オンラインはこれからも妊娠中・産後、そして女性の健康に関する不安や疑問を解決するために情報を発信していきます。

(産婦人科医 中原 一成