予定日を超えても陣痛がこなかったら?

予定日は妊娠40週0日に設定されていますが、なかなか陣痛がこず、予定日までに出産とならないお母さんたちもいらっしゃいます。予定日が近づいてきているのに、いっこうに産まれる気配がない。どうしたらいいのだろう。予定日を超えたら病院ではどういう対応がされるんだろう。そんな疑問にお答えします。
実際には通院先の病院によって管理方法が異なることもありますので、ここではなるべく客観的に、妥当だと考えられている内容をご紹介します。

予定日前後までには85%の方が出産を迎えます

予定日とはあくまでも一つの目安であり、陣痛が来るのは予定日ちょうどとは限りません。「陣痛がいつ来るか」は医師でも予測が難しいのです。日本の過去のデータをみると、妊娠37-38週台での出産が15-20%、妊娠39-40週台が65-70%、41週台が15%程度で、ばらついていることがわかります。なお、42週を超える過期妊娠は約1%ほどと言われています。

予定日を超えると少しずつ胎盤の機能が落ちてきます

予定日を超えると焦ってきてしまうお母さんもいらっしゃいますが、産科医は予定日を超えたとしてもすぐに焦るわけではありません。ただ、胎盤は徐々に古くなってきてしまうため、予定日を超えた場合には、羊水量が減ってきていないか、赤ちゃんは元気にしているかなどを注意深くチェックします。
特に、妊娠42週を超える(過期妊娠)とそれらのトラブルがより一層増えてくると言われています。そのため、可能な限り、妊娠41週6日までに出産となるよう方針が検討されます。

予定日を超えると健診間隔が短くなります

上記の理由から、羊水や赤ちゃんの細かなチェックを行うために、健診間隔を短くする必要が出てきます。
日本の産科診療ガイドラインで「妊娠41週以降の対応は?」という項目に記載されている内容は以下の通りです。
・妊娠週数のズレがないかを再確認する
・赤ちゃんの元気さを2回/週以上のペースで確認する
・妊娠41週台では、陣痛が来るのを待ってもいいし、分娩誘発をしてもいい(個別対応)
・妊娠42週0日以降は、原則として分娩誘発を勧める

なお、分娩誘発とは、医療器材や薬剤を用いて陣痛を起こし、出産を目指す方法です。詳しくはこちらをご覧ください。
予定日を超えて分娩誘発、これってどんなもの?

また、実際には、妊娠40週を超えた時点から健診間隔を短くする病院も少なくありません。

予定日を超えてしまうと、いつ陣痛が来るのか不安に思われる方も少なくありません。しかし、健診はより細かくなって注意深く赤ちゃんのチェックはしてくれますし、赤ちゃんが元気ならまぁいいか、というくらいにおおらかな気持ちでいることも精神衛生上は重要です。
パートナーと一緒にゆっくり散歩をするなど、最後の妊娠期間を1日1日、大切に過ごしていけるといいですね。


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(産婦人科医 重見大介