公開日: 2025年11月28日
思春期は、自分の将来について本格的に考え始める時期です。学校生活や部活動、進路の選択を通して、「自分はどんな大人になりたいか」を思い描き始めます。
そのときに大切なのが キャリア(仕事や学び) と、ライフイベント(結婚・妊娠・出産・子育てなど) をバランスよく考えることです。
思春期から「どう生きたいか」を考えることの大切さ

人生には、学ぶこと・働くこと・家庭生活といった複数の役割があります。思春期にライフプランを意識することで、将来の選択肢を広げ、自分らしい人生設計を描く力が育ちます。
特に、キャリアと妊娠・出産は、互いに影響し合うテーマです。主に仕事を軸に考えるのか、それとも家庭や子育てを軸に考えるのか、両方を目指すのか、答えは一つではありません。思春期から、自分は「どう生きたいか」を考えることが大切です。
ライフプランを考える3つの視点

ライフプランを考えるときに役立つ3つの視点について紹介します。
①まずは自分を知る
思春期のうちに、自分の興味や得意なことを知ることは、将来の仕事選びに役立ちます。
- どんな分野に関心がある?
- 卒業後はどうする?(進学・留学・就職など)
- どんな働き方をしたい?(正社員・契約社員・アルバイト・フリーランス・起業など)
- 将来、何のために働きたい?(お金・やりがい・社会貢献・才能を活かすなど)
- どんなところに住みたい?(家族の近く・都会や田舎・海外など)
②妊娠・出産について考える
妊娠・出産は、女性にとっても男性にとっても人生の大きな転機です。
- 結婚したい?(何歳ごろに?)
- 子どもはほしい?(何歳ごろに?何人?)
- 子育てと仕事のバランスは?
希望通りの妊娠・出産を迎えるためには、妊娠しやすさが年齢とともに下がっていくことや、正しい避妊の知識が大切です。このような記事も参考になりますよ。
・10代のうちに知っておきたい妊娠出産のタイムリミット
・思春期からできる確実な避妊方法
・緊急避妊薬(アフターピル)の正しい飲み方と注意点
③キャリアとライフイベントについて考えてみる
「キャリアを優先するから出産は遅くなるかもしれない」 「早く家庭を持ちたいから、それに合わせて進学や就職を考える」など、こうした調整は大人になってから行うことになるでしょう。
しかし、今の時点であなたがイメージしている将来について、ライフイベント表を書いてみるのも面白いと思いますよ。「10代からできる!ライフイベント表で考える自分の未来」を参考にしてみてくださいね。
思春期の時に考えるライフプランは、まだ漠然としたイメージで構いません。大切なのは、「キャリア」と「妊娠・出産」を切り離して考えるのではなく、人生全体の中でどう位置づけたいかを少しずつ意識することです。未来を描きながら、そのときどきの選択を重ねていくことこそ自分らしい人生をつくる第一歩となるのです。
<参考文献>
・文部科学省.キャリア教育の取組について.
・文部科学.高校生のライフプランニング.
さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ産婦人科オンラインでご相談ください。




