産婦人科医が解説する子宮鏡手術の内容とメリットと注意点

子宮鏡検査・手術をおすすめします、と言われたんですが、痛いですか?どんなことがわかりますか?と質問されることがあります。今回は、子宮鏡手術について詳しく解説します。

子宮鏡では、子宮の中にカメラを入れて観察します

子宮鏡は、子宮のなかに内視鏡をいれる検査です。

<胃カメラ>のように<子宮カメラ>というとイメージが付きますでしょうか。胃カメラ検査は、健康診断や人間ドックの時に受けたことのある方も少なくないでしょう。胃がムカムカするとか、胃がいたいというときに口や鼻から長いカメラを入れて、胃の粘膜に異常がないか観察します。胃カメラでは出血している場合には止血剤を使ったり、小さなポリープがある時には切除することもあります。

子宮カメラ、つまり、子宮鏡検査は、腟から子宮の中にカメラを入れて、子宮の中の内膜と形を確認する検査です。

子宮鏡では、ポリープや筋腫について調べます

子宮カメラ、つまり、子宮鏡検査は、子宮の中にポリープや筋腫(きんしゅ)があったり、炎症がないか、子宮の中を確認する検査です。胃カメラと同じくらい(30分前後)の時間で終わることが多いです。

子宮の中に炎症がある場合や、子宮の内膜が筋腫で歪んだり、子宮の中が狭くなっていると、不妊症や不育症の原因になることがあります。

粘膜下筋腫があると生理の出血が増える過多月経(かたげっけい)や貧血の原因になることがあります。(過多月経についてはこちらの記事をご参照ください。)

子宮内膜ポリープがあると不正出血の原因になることがあります。(不正出血についてはこちらの記事をご参照ください。)

子宮鏡手術は、お腹に傷が残らず低侵襲です

子宮鏡手術は、子宮カメラを使って子宮の中の病気、ポリープや粘膜下筋腫を切除して子宮内を整える、お腹に傷あとが残らない低侵襲の手術です。

子宮鏡で見ながらポリープや粘膜下筋腫を切除するのですが、胃カメラでも鼻からの検査と口からの検査、麻酔したりしなかったり、があるように子宮鏡手術にもいろんな方法や機械があります。日帰りで無麻酔でできる手術から、2泊3日入院の全身麻酔や下半身麻酔をかける手術まで、さまざまです。子宮の筋肉に入り込んでいる筋腫を電気メスで削り出す場合には2泊3日入院の全身麻酔や下半身麻酔をかける手術になる場合もあります。

手術の後は子宮がきゅっと収縮しますので、生理痛くらいの痛みがある場合もありますが、多くの方は強い痛みを感じないことが多いです。また、数日間は少量の性器出血が続くことがあります。体調に問題なければ退院後はすぐに日常生活に戻れる手術です。

子宮の中の病気の大きさや機械によって、施設によっても方法が変わりますので、子宮鏡手術の詳しい内容はかかりつけの産婦人科医にお尋ねください。

<参考文献>
産婦人科オンラインジャーナル. 「放っておいても大丈夫? 〜子宮頸管ポリープ/子宮内膜ポリープとは〜」

さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ産婦人科オンラインの医師・助産師にご相談ください。

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(産婦人科医 富樫 嘉津恵