がん検診はいつまで受ける?推奨されている5つのがん検診と年齢について

色々ながんがあるなかで、自分にとって何のがん検診を受ければよいかを正しく知るのは難しいかもしれません。また、いつまでがん検診に行けばよいのかを含め、推奨されているものをここで整理していきます。

推奨されている5つのがん検診とは?

残念ながら定期的にまじめにがん検診を受けていても、すべてのがんを早く見つけ出すことは難しいです。

比較的ゆっくり進行するタイプのがんでは、がん検診が有効であることが多いです。一方で、1年や2年などの間隔の間に新たにがんが発生し進行してしまうものであると見つけづらいわけです。

日本では、

・乳がん

・子宮頸がん

・肺がん

・大腸がん

・胃がん

の検診が、がん検診ガイドラインの中で推奨されています。がん検診は、早期発見することでがんによって亡くなることを防ぐためにあります。そうした観点からこの5つのがんについては、決まった方法で検診を行うことでがんを早期発見し治る可能性が非常に高まると考えてよいでしょう。

他にもがん検診はあるのでしょうか?

他にも、前立腺がんの検診は聞いたことがある方もいると思います。しかし、検査による過剰診断の問題などもあり、本来必要でない場合でも精密検査や治療が行われてしまうことが問題になっています。

他にも肝臓がん、膵がんなどは見つかりにくいがんとされており、確立した検診はないのが現状です。

どのくらいの間隔で何歳までがん検診を受ければよいのでしょうか

がん検診の効果(早期発見でがんによる死亡を防ぐことができる)が高い5つのがん検診の推奨年齢については、以下の通りです。

・乳がん:40歳~74歳 2年ごとのマンモグラフィ

・子宮頸がん:20歳~69歳 2年ごとの子宮頸部細胞診

・肺がん:40歳から 1年ごとの肺レントゲン検査 ※50歳以上でタバコを多く吸う場合は喀痰細胞診

・大腸がん:40歳から 1年ごとの便潜血検査

・胃がん:50歳から 2年ごとの胃レントゲン(バリウム)検査または胃内視鏡検査

肺がん、大腸がん、胃がんなども明確な基準は示されていませんが、75-80歳までは検診受診するというのが一つの目安になっています。しかしながら、平均寿命は伸びており、これまでは年齢が一つの基準であったものの、個々の状況に応じた判断がなされる方向にあると思います。年齢だけにとらわれず、本人の自立状況、他の疾患の状況、家族歴からの遺伝的リスクなども含めて判断されるべきでしょう。

少なくとも上記5つのがん検診は、推奨された間隔、方法で受ける価値が高いと考えてよいでしょう。


<参考文献>

国立がん研究センターがん対策研究所. がん検診ガイドライン.


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(医師 鈴木 幸雄