産婦人科医が伝えたい、デリケートゾーンの形で悩んでいる方への正しい知識と対応

デリケートゾーンの形で悩んでいても、簡単に他人に相談ができません。正しい知識を持っておく事で過度に不安となることなく対処できます。

産婦人科医の立場から、デリケートゾーンの形に悩んでいる方に是非知っておいてもらいたい内容をまとめました。

デリケートゾーンの形は「みんな違う」

デリケートゾーンと言われる部分には恥毛、小陰唇(腟の両側にあるヒダ)、大陰唇(小陰唇の外側の、ふっくらとした皮膚)、陰核(クリトリス)などが含まれます。

これらは非常に個人差のあるものです。

特に小陰唇は形や大きさに違いがあり、左右でも大きさに違いがあることがよくあります。また、これらの大きい、小さいという定義もいまだに定まっておらず、時代とともに変化しています。この事から、未だにデリケートゾーンの正しいサイズや見た目というものに答えが出ていないと言えるでしょう。

デリケートゾーンへの悩みは増えている

近年、世界的にもデリケートゾーンの形への悩みは増加しているとされています。これは女性の社会進出や意識向上によるものではないかとされています。デリケートゾーンの形に悩まれている場合の対処法としては、まず産婦人科を受診し、カウンセリングを受けることをお勧めします。ご自身のデリケートゾーンの形が明らかな異常なのかどうなのかご相談されることで、ご本人も安心できるかもしれません。

また、デリケートゾーンの形に対し、婦人科形成という考え方があります。気になっているデリケートゾーンの形(小陰唇、大陰唇、陰核)などを手術などの方法を用いてサイズを小さくしたり、ご自身の希望されている形に改善する方法もあります。

デリケートゾーンの処置や手術の注意点

近年の美容形成手術のブームやSNSの広告などから、デリケートゾーンのお悩みには「まず手術を!」と思い立ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかしながら、手術にはメリットもありますが、合併症や元には戻せないなどのデメリットもあります。手術の合併症としては、痛み、出血、感染、傷跡、感覚の変化、性行為時の痛みや性感の変化などが挙げられます。

デリケートゾーンの形も一つの個性です。手術や処置を行う前に、是非、一度医師に相談をしてみましょう。

<参考文献>
Elective female genital cosmetic surgery. ACOG Committee Opinion No. 795. American College of Obstetricians and Gynecologists. Obstet Gynecol 2020;135:e36–42.

ACOG. Vaginal Rejuvenation, Labiaplasty, and Other Female Genital Cosmetic Surgery

ACOG 2021 April 

佐野仁美(2021)『婦人科美容・形成術の基本手技』克誠堂出版

Sorice SC, Li AY, Canales FL, Furnas HJ. Why Women Request Labiaplasty. Plast Reconstr Surg. 2017 Apr;139(4):856-863. doi: 10.1097/PRS.0000000000003181. PMID: 28350660.


さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ産婦人科オンラインの医師、助産師にご相談ください。

産婦人科オンラインはこれからも妊娠中・産後、そして女性の健康に関する不安や疑問を解決するために情報を発信していきます。

(産婦人科医 佐伯 信一朗