胎動は赤ちゃんが元気なしるし 〜胎動が少ないと感じたら〜

最終更新日: 2024年2月15日 by 産婦人科オンライン

胎動がいつもより少ないと感じると、赤ちゃんは元気なのか不安になってしまうかもしれません。「胎動が少ない」と判断する目安を知っておくことで、過度に不安となることなく適切に対処できます。
産婦人科医の立場から、妊娠中の方に是非知っておいてもらいたい内容をまとめました。

胎動は赤ちゃんの元気さの指標です

妊娠中期の18~22週ごろから胎動を感じます(ただし個人差があります)。
赤ちゃんはおおよそ20分サイクルで寝たり起きたりを繰り返しています。
赤ちゃんが寝ているときは胎動を感じないことがほとんどですが、赤ちゃんが起きているときは、赤ちゃんが元気であればよく動くので胎動を感じられます。
実際にお母さんが感じる胎動の回数と赤ちゃんの元気さは関係していると報告している研究もあります。

一方で、お母さんが感じている胎動が赤ちゃんの動きのすべてではないので、胎動が少ない場合に必ずしも赤ちゃんに危険が迫っているとは限りませんが、胎動が少ないと感じる場合は、かかりつけを受診して、診察してもらう必要があります。

胎動の数え方と受診の目安

妊娠中期ではまだ赤ちゃんが小さいため、胎動の感じ方にばらつきがあります。一般的に、胎動を数えるのは妊娠28週以降がお勧めです。
よく使われる胎動の数え方は10回の胎動を感じるのにかかった時間を計測する方法で、「10カウント法」と呼ばれています。10回の胎動を数えるのに平均で21分という報告があります。この方法で、胎動を10回数えるのに2時間以上かかった場合は連絡するように、としている施設が多いようですが、妊婦さんの胎動の感じ方は個人差があるので、普段より胎動が弱くなった、少なくなった、と感じた場合はかかりつけに相談されるとよいでしょう。

お産が近くなると胎動が減るのは普通?

お産が近くなると赤ちゃんはお母さんの骨盤の中に頭(逆子であればお尻)が固定されるので、それまでの時期と比べてダイナミックな動きは少なくなります。実際の赤ちゃんの動きが少なくなるわけではないのですが、お母さんが感じられる胎動が少なくなることもあるといわれています。

ただし、胎動が赤ちゃんの元気さのバロメーターであることには変わりないので、胎動がいつもに比べて弱い、少ない、と感じた場合はかかりつけに相談してくださいね。

<参考文献>
・Leader LR, et al. Obstet Gynecol 1981; 57: 431-436.
・Moore TR, et al. Am J Obstet Gynecol 1989; 160: 1075-1080.
・Tveit JV, et al. BMC Pregnancy ChildBirth 2009; 9: 32.


さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ産婦人科オンラインの医師にご相談ください。

産婦人科オンラインはこれからも妊娠中・産後、そして女性の健康に関する不安や疑問を解決するために情報を発信していきます。

(産婦人科医 大村美穂

SNSでシェア