助産師も実践!手づかみ食べの負担を軽減する方法とは

離乳食が進むにつれ、自分で食べたいという意欲が出てきますよね。手づかみ食べにはどんな意味があるのか、手づかみ食べをするときに今すぐできる工夫などについてお伝えします。

手づかみ食べは発育発達に重要です

厚生労働省が策定した「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」には、手づかみ食べは生後9か月頃から1歳過ぎの子どもの発育や発達に重要であると書かれています。
直接手で食べ物を触ったり、握ったりすることで、固さや触感を体験でき、食べ物に対して興味関心が生まれ、自らの意志で食べようという気持ちが芽生えてきます。また、どんな力で握れば潰れるのか、食器と口までの距離感なども学んでいます。さらに、指先を動かすことは脳への刺激にもなり、発達を促すことにもつながります。
しかし、最初からスプーンやフォークを使いたいお子様や、手づかみ食べを好まないお子様もいますので、無理に手づかみ食べをさせようとする必要はありません。

握りやすいものを取り入れ、調理方法の工夫を

発達のために重要とは言っても、テーブル周りや洋服が汚れて片付けが大変だったり、食事に時間がかかってしまったりと、保護者にとっては負担が大きいと感じることもありますよね。
そのような場合は、お子様が食べられる食材の中から手づかみ食べしやすいもの(おにぎり、パン、短く切ったうどん、おやき、野菜スティックなど)を取り入れましょう。全ての離乳食を手づかみ食べする必要はありません。1回に1−2品を用意し、汁物などは保護者の方があげましょう。

また、調理の負担を減らす工夫を取り入れることもおすすめです。小さなおにぎりを簡単に作れる便利グッズを使う、キッチンハサミを活用することで包丁とまな板を洗わずに済ませる、時間のあるときに手づかみ食べできるものを沢山作って冷凍しておくなど便利ですよ。

食べ物を投げるのは大人の反応を見ているのかも!?

時には食べ物を手で掴んで床に投げたり、お皿を落としまう場面に遭遇し、つい感情的に怒ってしまったり、悲しくなったりすることがあるかもしれません。子どもは、自分が何か行動をした際に大人がどんな反応をするのか見ているのかもしれませんね。このような場合は、お子様に触れながら、そして目を見ながら、静かな声のトーンで「食べ物やお皿は投げないでね」と伝えましょう。

また、あらかじめテーブル周りの汚れ対策として、底に滑り止めがついている食器や、食器がずれないような滑り止めのついたマット、テーブルにぴったりくっつくシリコン製のランチョンマットなどもあります。また、蓋つきのカップであればお茶やお水がこぼれるのを防ぐことができますね。さらに、床にこぼれた食べ物の後片付け対策としては、椅子の下にレジャーシートや新聞紙・広告などを敷いておくのも良いと思います。

手づかみ食べをしない日があっても大丈夫です。時間に余裕があるときや、見守ってくれる家族がいるときなど、できるときにできる範囲でやってみてくださいね。


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(助産師 太田愛