イヤイヤ期に関しては、さまざまな情報があるようです。今回は、イヤイヤ期にまつわる疑問について解説します。ぜひ参考にしてくださいね。
「男の子と女の子でイヤイヤ期に差があるの?」
イヤイヤ期に関しては、男女差というより個人差としてとらえたほうがよいでしょう。
例えば、親から「何度言ったら分かるの?」と言われた場合に、「同じことを何度言ってもできなかったから、親は怒っている」と、背景を推察することができる子もいます。
一方で、「何度目でわかるのか、僕・私にはわからないよ」と感じる子もいます。このような子の場合、抽象的な言葉を使わず、「おもちゃをここに入れようね」「ここは危ないから登らないよ」など、具体的に話す方がよいでしょう。
「イヤイヤ期に甘やかしてしまうと、わがままな性格になってしまわない?」
イヤイヤ期は、成長発達過程のひとつです。子どもは、イヤイヤ期の体験を通して自分の気持ちをどうコントロールするかを学んでいます。
必要なときはたっぷり甘えさせ、スキンシップをとり、心の安定を促してあげましょう。それが、「受け入れられている」「愛されている」という実感につながり、子どもは安心します。
「泣きたくなってしまうけど、子どもの前ではだめですよね?」
イヤイヤ期でも笑顔で子どもや家族に接したい、家事もちゃんとやりたいと思っていても、毎日の育児は疲れるものです。家事や育児、仕事など、どれもできていない気がして、泣きたくなるという声をよくお聞きします。
もし涙がポロポロとこぼれてしまったら、泣いてもいいんですよ。子どもの前では泣きたくないと思っていても、止められなかったら泣きましょう。
その場では「ちょっと疲れただけだよ」などと伝えておけば大丈夫。泣いてもその後に笑顔があると、子どもは安心します。
親も人間。親になって数年です。泣き笑いはあってあたりまえと思って、それほど気にしなくても大丈夫です。
イヤイヤ期の不安や疑問は絶えないかもしれません。でも、親も親になってわずか数年です。親も子どもと一緒に成長していくと思ってくださいね。
<関連ジャーナル記事>
- 発達理論から考える、イヤイヤ期と向き合うコツ
- イヤイヤ期どうやって乗り切る?!〜イヤイヤ期の基本的な考え方と受け入れるためのポイント〜
- イヤイヤ期どうやって乗り切る?!〜イヤイヤ期の対応編〜
- イヤイヤ期どうやって乗り切る?!〜毎日の具体策編〜
- イヤイヤ期どうやって乗り切る?!〜親のストレス解消編〜
さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ産婦人科オンラインの助産師にご相談ください。
産婦人科オンラインはこれからも妊娠中・産後の不安や疑問を解決するために情報を発信していきます。
(助産師 河井恵美)