胎児超音波検査では何が分かるの?

最終更新日: 2024年2月15日 by 産婦人科オンライン

妊婦健診の際に、胎児超音波で赤ちゃんの様子が見られることを楽しみにされている方が多いと思います。
今回は、通常の妊婦健診で行う胎児超音波検査で、産婦人科医師は何をチェックしていて、どんなことが分かるのかについてまとめました。

妊娠時期によって何をチェックするかは変わります

妊娠の初期〜妊娠12週頃までは、経腟超音波を利用して、赤ちゃんを包み込んでいる袋である胎嚢や赤ちゃんの心拍の確認をしたり、赤ちゃんの頭からおしりのサイズ(頭殿長といいます)を測ったりします。これらによって、出産予定日の決定や修正を行います。

妊娠中期では、胎児の体がどんどん大きくなってくる時期となるため、赤ちゃんの頭・お腹・足の大きさを計測することによりおおよその体重を予測することが出来るようになります。また赤ちゃんの体を構成するそれぞれの臓器の位置や大きさを確認し、異常がないかをみていきます。同時に、羊水量のチェックなどもしています。

妊娠後期になると、赤ちゃんの大きさや羊水量に加え、お産を見据えて赤ちゃんの位置や向きはどうか、逆子などになっていないか、胎盤やへその緒の位置が問題ないか、なども確認しています。

超音波検査で性別が分かるのはおよそ15週以降です

胎児超音波検査で多くの妊婦さんが知りたいと思うことの一つに、赤ちゃんの性別があると思います。一般的には妊娠15週くらいから性別がわかるようになってきますが、赤ちゃんの向きや角度によっては見えにくいこともあります。
またそのために、とても稀ではありますが、超音波で予想していた性別と実際に生まれたときの性別が異なっていた、という場合もあります。

胎児超音波検査の結果は100%確実というわけではありません

胎児超音波検査を受ける際に知っておいていただきたいことは、性別の部分でも述べた通り、検査結果は100%正しいわけではない、ということです。超音波検査では、胎児の姿をこの目でしっかり確認することは出来ず、あくまで影を追っているようなものです。
最近の超音波機器はだいぶ進化しているので昔に比べると細かいところまで見ることが出来るようになってはいます。しかし、胎児超音波で100%確実な診断が出来るということはありません。
実際には、お産のあとに直接赤ちゃんの観察を行うことで、初めてわかることもたくさんあるのです。

胎児超音波検査は、妊娠中の赤ちゃんの様子が分かる大切な検査です。検査について正しい知識を持つことで、より安心して妊娠生活を過ごしていただけるよう願っています。


さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ産婦人科オンラインの医師にご相談ください。

産婦人科オンラインはこれからも妊娠中・産後の不安や疑問を解決するために情報を発信していきます。

(産婦人科医 神保 覚子

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