大流行の手足口病  うちの子も!私も! 妊娠中なのに大丈夫?

毎年流行しやすい病気の一つ、手足口病。
1歳〜3歳の子どもがよく保育園でもらってくる手足口病、「妊娠中にかかったらどうしよう・・・!」と不安の声をよくお聞きします。
今回はそんな妊婦さんの手足口病をまとめました。

手足口病に特別な治療はなく胎児に影響もありません

手足口病は、口、手のひら、足の裏に2~3mmのぶつぶつができ、また熱のでることのある、夏風邪ウイルスです。かかって1ヶ月後に手足の爪がポロリとはがれてしまうこともあります(爪は自然に直ります)。
5歳までの子どもがよくかかりますが、妊婦さんがかかることも稀にあります。

特別な治療法はありませんし、インフルエンザほどひどい症状は出ないと言われています。そして、軽症であれば胎児には影響しないと言われています。
ただし、次にあげる気をつけるべき症状だけは見逃さないように様子を見ましょう。

「気をつけるべき症状」が出たら病院へ

・高熱が出る
・発熱が2日以上続く
・嘔吐する
・頭を痛がる
・視線が合わない
・呼びかけに答えない
・呼吸が速くて息苦しそう
・水分が取れずにおしっこがでない
・ぐったりとしている
などの症状があれば病院を受診するようにしましょう。

免疫力の低下している妊婦さんでの髄膜炎(ずいまくえん、脳のまわりにウイルスが侵入してしまう病気)の報告があるからです。これに加えて、妊婦さんは予定通りに妊婦健診を受けることも大切です。非常に少ないですが、流産や死産も報告されています。

手足口病の効果的な予防法5つ

幼稚園が夏休みに入ると、子どもたちの集まる機会が減るので、他の夏風邪と同じく徐々に手足口病はおさまっていきます。
そうは言っても、上の子がもらってきて看病しなきゃいけなくなったり、子どもの集まるテーマパークに行かなくちゃいけないとか、夏休みにも感染リスクは潜んでいます。

かからないための予防法としてこの5つを覚えておきましょう。
 1)うがいや手洗いを十分にすること
 2)オムツ替えのあとは特によく手を洗うこと
 3)回し飲みやキスを(感染した人とは)しないこと
 4)タオルの共用をしないこと 
 5)くしゃみをかぶらないように(特に人混みでは)マスクすること

一般的には潜伏期間(ウイルスが体に入ってからぶつぶつが出るまでの間)が3~5日と長く、ぶつぶつが消えてもウイルスが長い間いなくなりません。また、ウイルスが体内に隠れていてもぶつぶつが出ない人もいます。

昔に一度かかっていても安心はできません

手足口病の原因になるウイルスは種類が多く、何度もかかってしまうことがあります。また、流行するのは日本では夏だけですが、東南アジアなどでは一年中流行することもあります。
そして日本では、手足口病は数年に一度大流行しています。
軽い症状で済んでしまうことの多い手足口病ですが、重症化しやすい種類のウイルスが流行ってしまう年もありますので、おかしいな、と思う時には受診することをためらわないでください。

手足口病は基本的にはそんなに怖くないもので、多くは様子をみていて自然に治ります。
ただし、危険な症状に注意して様子をみていきましょう。
そして危険な症状が出たときは、すぐに医療機関を受診しましょう。


さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ産婦人科オンラインの医師・助産師にご相談ください。

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(産婦人科医 富樫 嘉津恵