できるだけキレないお産を!妊娠中にできる会陰マッサージのススメ

公開日: 2018年12月26日

最終更新日: 2025年3月11日

陣痛が始まり、赤ちゃんが最後に通り抜ける出口、“会陰(えいん)”。
「お産のとき会陰が裂けた!縫ってもらった!」「会陰の傷が痛くて産後座るのが辛かった」そんな経験談を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。
できるだけ会陰が裂けないようにする方法があれば、是非知りたいと思いませんか?ここではその方法をご紹介します!

多くのお産で、会陰は自然と切れるのです

赤ちゃんが通ってくる産道の出口である会陰と赤ちゃんの頭の大きさ、どちらが大きいと思いますか?
実は、赤ちゃんの頭の方が大きいのです!なので、会陰がよっぽど伸びない限り、お産の時に会陰は自然に切れます。
初めてのお産の場合、深く裂けるのを避けるために切開をすることにしている病院もあります。赤ちゃんの具合が悪いときには、切開して出口を広げ、早く赤ちゃんを外に出そうとすることもあります。
会陰が切れた/切った時は、赤ちゃんや胎盤が出た後で縫ってもらえます。縫う時には赤ちゃんが通った余韻であまり痛みを感じない方もいれば、痛みを感じる方もいるので、多くの場合は麻酔を使ってもらえます。腟の奥の方まで切れてしまった場合など部位によっては、麻酔があまり効かないこともあります。

会陰が切れるのを避ける方法「会陰マッサージ」とは?

会陰切開を減らせる可能性があるのが、「会陰マッサージ」という方法です。
スイートアーモンドオイルのように、浸透し皮膚を柔らかくしてくれる効果が高いオイルを使います(使用前に、腕の内側等にオイルを塗ってみて、かぶれないかどうかテストしてみてください)。妊娠35週を過ぎた頃から、お風呂上り等に、会陰に親指の第一関節まで入れ、圧をかけながら会陰の下半分(肛門を時計の6時の方向として、4-8時の方向)をマッサージしてみてください。
マッサージの頻度については、「毎日」行うことを勧めるものから「週1回」でOKとするものまで様々のようですので、無理のない範囲で行ってみましょう。

また、お腹が大きくなった妊婦さん本人が行いにくい場合は、パートナーの方がマッサージするのもいい方法です。
※37週未満でお腹が張ったり安静が必要な場合には、主治医に相談の上行ってください。

それでも会陰が切れたときは会陰部を冷やすケアを

もし会陰が切れてしまった場合は、会陰部を冷やすケアがおすすめです。冷やすことで血管が収縮し、痛みの原因物質の放出が抑制されることで痛みを感じにくくなると言われています。

病院によってはクーリングジェルパッドなどを準備しているところもありますので、会陰部の痛みがある場合には、出産直後から数日の間に10~20分間程度、布で包まれたクーリングジェルパッドやアイスパックを使ってみましょう。

※アイスパックは会陰部に直接あてるのではなく、下着の上からあて、会陰部が清潔を保てるようにしましょう。会陰を縫った場合など、その部分に痛みや腫れ、熱感があったり、赤くなったり、臭いのする浸出液が出ている場合は感染の可能性がありますので、お産した病院へ相談してみてください。また、冷やしすぎて皮膚が赤くなったり、痛みが悪化していないか、注意しましょう。

参考文献
Beckmann MM, Stock OM. Antenatal perineal massage for reducing perineal trauma. Cochrane Database Syst Rev. 2013 Apr 30;(4):CD005123.
日本助産学会 エビデンスに基づく助産ガイドラインー妊娠期・分娩期・産褥期2024


さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ産婦人科オンラインの医師、助産師にご相談ください。

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