妊娠中のちょうどいい体重増加は自分と赤ちゃんへの贈り物

妊娠中は徐々に体重が増えていくものですが、妊娠中の適切な体重コントロールが大切と言われています。ところが、妊娠前の体格は人それぞれですし、普段と違う妊娠中という状態で、「どのくらい体重を調整すればいいか分からない!」という方も少なくないのではないでしょうか。
ちょうどいい体重の増加は、自分にとっても赤ちゃんにとっても素敵な贈り物になります。ここでは、体重増加の適切な目安と、その重要性についてお伝えします。

推奨される体重増加量は妊娠した時の体格によって違います

※BMI=(妊娠前の)体重(kg)÷身長(m)2
例:妊娠前の体重が50kg、身長が155cmの方であれば50(kg)÷1.55(m)2 =約20.8

妊娠中は自然と体重が増えていきますが、これは子宮内の赤ちゃんが大きくなることの影響だけではありません。体内の水分や皮下脂肪がたまりやすくなり、子宮内には羊水や胎盤もできてきます。これらを合わせた必須体重増加量は、おおよそ7〜8kg程度と考えられていますが、実際にはこれに妊娠前の体格を考慮して計算しなければなりません。体格別の推奨される体重増加量は上の表の通りです。なお、BMIとは国際的に最も信頼されている体格指数です。

1週間あたり300g〜500gの増加を目指そう

「長期的な目標はわかるけど、もっと細かい目標がないとどうしていいかわからない!」という声も聞かれます。そこで、1週間あたりの目安も関連学会から示されています。やせ気味〜標準の体格では、おおよそ1週間に300g〜500g以内の増加を意識してみましょう。
なお、妊娠初期はつわりの時期が重なり、また体重増加に関する学術的なデータも十分でないため、担当の先生と一緒に個別対応をしていくことが大切です。

妊娠中の体重は生まれた赤ちゃんが大人になったときの生活習慣病にまで影響があります

ヨーロッパでの研究結果を発端として、近年注目されているのが「妊娠中と出生時の環境が、その子が大人になった時の病気に影響する」というものです。低出生体重児もしくは巨大児では、成人後の肥満や糖尿病などの成人習慣病になるリスクが高まるという報告が増えてきています。また、妊娠中にお母さんの体重増加が著しいと、子どもの5歳時点や17歳時点での肥満が増えるとも言われています。

妊娠中の体重増加は出産のリスク(妊娠糖尿病や帝王切開など)にも関係しますし、長い目で見た場合、赤ちゃんの将来の病気にまでも影響してしまいます。妊娠中から与えられるお母さんの愛情として、体重の大切さをぜひ忘れないでください。
ただ、体重のことでストレスフルになっては他の悪影響が出てきてしまいます。「みんなで赤ちゃんを守るんだ」という意識で、1人で悩みすぎないようにしてくださいね。

さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ産婦人科オンラインの医師、助産師にご相談ください。

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(産婦人科医 重見大介