最終更新日: 2024年2月15日 by 産婦人科オンライン
「最近、かんしゃくを起こす」「わがままになった!?」と、2歳前後のお子さんについて気になることはありませんか?今回は、イヤイヤ期の基本的な考え方と受け入れるためのポイントについてお話しします。
イヤイヤ期=成長の証
イヤイヤ期は、子どもが成長、発達するための過程のひとつです。2−3歳頃になると、自我が芽生え、「私は他の誰でもない私」という思いが芽生えます。しかし、自分でなんでもやってみたいのにうまくいかない、自分の気持ちを主張したいのに充分に言葉で表現できない、といった葛藤が起こると、かんしゃくを起こしてしまうことがあります。
イヤイヤ期のお子さんの反応は、ただのわがままだと見られがちですが、そうではありません。子どもは、自分の気持ちをどのようにコントロールするのかがわからず、葛藤しているのです。
普段からの声かけやふれあいで、子どもとの信頼の土台を築く
イヤイヤ期を受け入れるためのポイントとして、日常生活での関わり方がとても大切です。普段から、子どもに「〇〇くん、大好き」「〇〇ちゃんが大切」というメッセージを、言葉や態度、ジェスチャーなど子どもがわかりやすい方法で伝えていきましょう。「自分は愛されている」と感じる体験を繰り返すことが大切です。
難しく考える必要はありません。おむつ替えや入浴、食事のときなど、普段からの声かけで構いません。スキンシップや遊びなどを取り入れて、子どもが「愛されている」ということを感じられる時間を持つようにしてみましょう。
子どもの気持ちを抑え込もうとしない
「イヤイヤ!」とかんしゃくを起こすことを悪いことやわがままなことと捉え、無理やり子どもの気持ちを抑え込もうとしないようにしましょう。お子さんの心に「受け入れてもらえなかった」という想いが残ったり、かえって子どもの反発心を刺激したりしてしまいます。
また、イヤイヤが始まったときに、好きなことや楽しいことを提案して気分転換を図る方法もありますが、この方法ばかりだと、思い切り気持ちを発散させることができない可能性があります。
難しいですが、子どもが充分に気持ちを発散できるようにしてあげられるといいですね。
イヤイヤ期は、親子とも試練のときかもしれません。成長発達のひとつと分かっていても、親としても対応が難しいこともありますよね。子どもも、自分の気持ちをどのようにコントロールすればよいのか葛藤しています。子どもとの信頼関係の土台を築いておいて、ほどよく気持ちを発散させてあげられるといいですね。
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(助産師 河井恵美)