最終更新日: 2024年2月15日 by 産婦人科オンライン
緊急避妊薬は、性行為の後、72時間以内、かつ、できるだけ早く服用することで高確率で妊娠を避けられます。今回は、緊急避妊薬を希望する場合に最もアクセスしやすい方法を一緒に考えていきましょう。
緊急避妊薬は、性行為後72時間以内に内服する必要があります。
緊急避妊薬(アフターピル)は、避妊できなかった!コンドームがはずれてしまった!というときに、性行為の後、72時間以内に内服することで避妊効果があります。
緊急避妊薬の飲み方と注意点については、こちらを参照にしてください。
緊急避妊薬(アフターピル)の正しい飲み方と注意点
現在、日本で緊急避妊薬を入手するためには、必ず医師の処方箋が必要です。
緊急避妊薬へのアクセス方法は2つあります:対面診療とオンライン診療
<対面診療>
緊急避妊を希望する場合の対面診療は、全ての医療機関で受け入れているわけではありません。近くの産婦人科へ電話して確認するか、厚生労働省のウェブサイト(全国の都道府県別の対面診療が可能な産婦人科医療機関等)から探すことができるので、検索してみてください。
厚生労働省のウェブサイトに掲載を希望した緊急避妊にかかる対面診療が可能な産婦人科医療機関等の一覧
<オンライン診療>
2019年より、規定の研修を受講した医師によるオンライン診療を受けた上で、薬局等で購入することが可能になりました。
緊急避妊を希望する場合は、まず、オンライン診療が可能な医療機関へ連絡します。
その際、緊急避妊薬の受け取りを希望する薬局を、下記のウェブサイトから選択します。
診察後にオンライン診療をした医師が、その薬局に処方箋原本を送付するので、ご自身で薬局を訪れ、購入することになります。地域や状況に応じては、郵送での受け取りもできます。
オンライン診療に係る緊急避妊薬の調剤が対応可能な薬局及び薬剤師の一覧
※なお、産婦人科オンラインでは、医師や助産師に緊急避妊についての受診の必要性や受診方法についてはご相談いただけますが、医師による処方は行っておりません。
緊急避妊が必要な状況に応じて、アクセスしやすい受診方法を選びましょう
病院に行くのが恥ずかしい、できるだけ早く相談したい等、緊急避妊に関するニーズは人によって異なるかもしれません。みなさんの状況に応じてアクセスしやすい方法を選択してください。
2023年1月時点で、緊急避妊薬を処方箋なく薬局で購入できるように国での検討が進められています。薬局で緊急避妊薬を購入できるようになることで、週末や夜間帯でも購入ができるようになり、アクセスのハードルが下がることが期待されています。
<関連ジャーナル>
さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ産婦人科オンラインの助産師にご相談ください。
産婦人科オンラインはこれからも妊娠中・産後の不安や疑問を解決するために情報を発信していきます。
(助産師 小林真代)