1−2歳の間に卒乳する理由は? 理想の卒乳時期を知りたい!

最終更新日: 2024年2月15日 by 産婦人科オンライン

お母さん方から「1歳過ぎたら卒乳するのがいいのですか?」「いつ頃卒乳するのがいいですか?」という質問をよく受けます。
ここでは、1−2歳で卒乳する方の理由にはどんなものがあるのか、卒乳の時期はいつが良いのかということについて説明します。

子どもに関する理由は「よく食べる」「赤ちゃんではなくなった」

1−2歳で卒乳する場合の子どもに関する卒乳理由は、どのようなものがあるのかご紹介しましょう。

① ご飯をよく食べるから
ちょうど離乳が完了するのが1歳から1歳半だと言われています。このため、離乳食が進み、よく食べていると「そろそろ卒乳しよう」と考える方が多いです。

② 「赤ちゃんではなくなった」と感じられるから
成長・発達が進み、できることが増え体格も大きくなり、言葉が理解できるようになると、赤ちゃんではなくなったと感じる方も多いものです。

親に関する理由は「周りのプレッシャー」「次の子どもがほしい」「仕事を始める」など

親に関する卒乳理由は、次のようなものがあります。

① 周りからのプレッシャーがあるから
「まだ母乳を飲んでいるの?」と家族や友人などから言われることが多く、プレッシャーに感じてしまう場合があります。
② 次の子どもがほしいから
次の子どもがほしい場合、母乳をやめて次の妊娠に向けてホルモンの状態を整えたいと考える方がいます。
③ 仕事を始めるから
授乳や搾乳の時間を取ることが難しくなるため、保育園で母乳がなくても過ごせるように卒乳を考える方が多いです。
④ 夜の授乳がつらいから
「母乳をやめると夜はよく寝るようになる」という意見があります。(実際は、赤ちゃんによって様子は様々です。)
⑤ 虫歯が心配だから
虫歯になると聞いて、母乳をやめようと思う方もいます。(実際は、母乳自体が虫歯の原因になるわけでありません。食事の後は、歯の表面をきれいにしておくことが大切です。)

助産師の観点では、卒乳はいつでもOK

医学的には、「卒乳は○歳までに」という決まりはありません。
子どもの様子や親のスケジュールによって、いつ頃卒乳するかを決めて大丈夫です。
状況によって卒乳を急ぐ人もいますね。卒乳に向けてスムーズに授乳回数が減っていった場合、ちょうどよいタイミングだったと思って良いでしょう。
自然に卒乳するまで母乳を与えたい方は、それでも大丈夫です。でも、周りからのプレッシャーを感じることがあるかもしれません。子どもの様子はどうか、自分はどうしたいのかということを考えてみましょう。

家庭の状況と子どものことをよく考えた上で卒乳を決めることが、最善の選択をする上で大切だと思います。
まだ卒乳できていないけど大丈夫?–よくある誤解と正しい知識」もぜひご参照ください。

いつまでに卒乳をしなければならないという決まりはありません。1−2歳で卒乳する理由も様々です。親子に合った卒乳の時期や方法を選べるといいですね。


さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ産婦人科オンラインの助産師にご相談ください。

産婦人科オンラインはこれからも妊娠中・産後の不安や疑問を解決するために情報を発信していきます。

(助産師 河井恵美

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