最終更新日: 2024年2月15日 by 産婦人科オンライン
一人目の妊娠中は不安や心配なことが多かったと思いますが、二人目の妊娠生活も、お腹の赤ちゃんはもちろんのこと、上の子のことも気になりますよね。「お腹に負担をかけられないから、今までみたいに抱っこができなくなるけど、どうしよう」「入院中は初めて離れて過ごすけど、大丈夫かなあ」など、心配や不安も多いですよね。今回は、妊娠中の上の子への接し方についてご紹介します。
肌と肌が触れ合うスキンシップをたくさんとってみましょう
妊娠初期のつわりで辛い時期は、一緒に外に遊びに行ったり、ご飯やおやつを食べたりがしづらくなり、それまでと同じように上の子と関わることができない方も多いと思います。
また、妊娠後期でお腹が大きくなってくると、抱っこが難しくなったり、体を動かすことが思うようにできなくなり、お出かけや遊んだりという時間が減ってしまうこともあります。上の子は、そういったママの変化を敏感に感じています。
体調がすぐれない時は、まずは休むことが一番です。しかし、上の子のことを大切に思っているという気持ちは積極的に伝えていきましょう。お風呂に一緒に入る、手をつないで寝る、添い寝で昼寝をする、絵本の読み聞かせをする、ぎゅっと抱きしめるなど、肌と肌が触れ合うスキンシップをたくさんとりましょう。
抱っこもOK!お腹に負担のかからない方法を工夫してみましょう
もちろん、抱っこをしてはいけないという決まりはありません。また、抱っこが可能な時期や、上の子が何キロまでなら大丈夫という基準もありません。ママが座った状態で抱っこする、腰紐付の抱っこ紐を使う時は普段締める位置よりも低く恥骨位の高さで締めるなど、腰やお腹に負担のかからない方法で抱っこしてあげてください。スリングやお腹を締め付けないクロス型のおんぶ紐を利用してみるのも良いと思います。
もし、お腹が張ってきた場合は、まずは横になって休むようにしましょう。
上の子を妊娠中の愛おしかった思いを言葉にすることが大切です
そして、ぜひ上の子を妊娠していた時のママの思いを伝えてあげてください。「つわりは大変だったけど、○○ちゃんに会えると思うと頑張れたんだよ」「お腹を大事に守って10か月過ごしていたのよ」「元気いっぱいにお腹を蹴ってくれて、とっても嬉しかったなあ」など、上の子を妊娠していた時に、どれだけ愛おしく、どれだけ大切に思っていたかということを伝えてあげてください。上の子の年齢にもよりますが、ママの真剣な思いがきっと伝わるはずです。
また、家事などのお手伝いをお願いし、「○○ちゃんがいてくれて本当に助かる」と伝えることで、上の子の存在価値を積極的に言葉にしていきましょう。子どもは、お母さんに頼られると、とっても嬉しいものです。
ご家族との情報共有を忘れずに
さらに入院中は、パパや祖父母など家族に頼ることが多いと思います。ご飯の時はこのお皿じゃないと食べない、着替えを最初から手伝うと嫌がるから、まずは一人でできるところまでやらせる、わがままな時を乗り切る方法など、普段の上の子の様子を入院前までにご家族に伝えておきましょう。また、年齢を問わず、上の子にはママがどうして不在になるのかを予め伝えておくことも大切ですね。
一人目とは違って、ゆっくり休む時間の確保が難しい二人目以降の妊娠生活ですが、その期間を通して上の子は驚くような成長をしていきます。上の子とだけ過ごせる貴重な最後の時間でもあるので、是非この時間を満喫してくださいね。
さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ産婦人科オンラインの助産師にご相談ください。
産婦人科オンラインはこれからも妊娠中・産後の不安や疑問を解決するために情報を発信していきます。
(助産師 太田愛)