最終更新日: 2024年2月15日 by 産婦人科オンライン
出産後は母乳で育てたい、と考える方は多いことと思います。しかし、出産したら誰でもすぐに母乳が十分に出るとは限りません。なるべく早くから母乳育児を軌道に乗せることができるよう、知っていただきたいことをまとめました。
安定して母乳が出るには産後2~5日が必要
出産後に母乳を作り出すプロラクチンと母乳を出す作用のあるオキシトシンというホルモンは、赤ちゃんが乳首を吸う刺激によって多く分泌されます。その繰り返しで母乳の分泌量は増えていきますが、増えるまでの期間には個人差があります。一般的には、産後2~5日の期間が必要と言われています。
産後早期からの頻回授乳がカギとなる
頻回授乳とは1日8回以上、一回1~3時間毎に赤ちゃんの欲しがるタイミングで授乳を行うことです。時には授乳と授乳の間隔が1時間しか空かないことや、授乳回数が1日10~12回、それ以上になっても珍しくありません。
初めのうちは慣れない赤ちゃんのお世話に授乳とママは大忙しですが、赤ちゃんにたくさん吸ってもらうことが母乳育児を軌道に乗せるための大きなカギとなっています。
楽しみながらストレスをためないで
母乳分泌はホルモンの作用で起こることなので、過度の疲労やストレスは母乳分泌の妨げになってしまいます。産後は環境の変化によってストレスを感じたり、なかなか思うように休息をとることが難しく感じるかもしれません。入院生活中であれば助産師に、帰宅後はパートナーや家族に相談して、ストレスをためないように心がけてみましょう。
ひとことに母乳育児といっても、赤ちゃんやママが一人一人違うように、母乳育児の方法もまた母子1組ごとに全く異なるものです。
ママがストレスなく赤ちゃんとの授乳をできるのがベストです。
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(助産師 高崎愛美)