お子さまがいるご家庭は妊娠中のリンゴ病に気をつけて

リンゴ病 (伝染性紅斑・パルボウイルスB19感染症)が、2018年12月から首都圏を中心に急激に広がっています。リンゴ病は、妊娠中に感染すると赤ちゃんの貧血や子宮内死亡を引き起こす怖い病気です。特に、小さなお子さまの間で流行しやすい病気のため、保育園や幼稚園で流行しているときは注意が必要です。ここでは、リンゴ病の予防や対処の方法についてご説明します。

リンゴ病は発熱や皮膚のブツブツが出る病気

リンゴ病は、風邪と同じように唾や痰とともにウイルスが移動します(飛沫感染)。1番の予防は手洗いをこまめにすることです。外出から帰ったとき、子どもさんと触れ合ったあとは、必ず手を洗いましょう。

リンゴ病にかかると、約4~10日後に風邪のような症状と顔や手足の皮膚に赤いブツブツ(発疹)が出てきます。人によっては、関節の痛みがでたり、逆に全く症状が出ないこともあります。

リンゴ病はお腹の赤ちゃんに悪影響をあたえることがあります

リンゴ病は子どもの時にかかっていれば、抗体があるため感染しにくい状態になっています。

ただし、もし妊娠中にリンゴ病になってしまった場合は、胎盤を通して赤ちゃんに感染し、流産や貧血、心不全、子宮内死亡などの悪影響を与えることがあります(全ての赤ちゃんが感染するわけではなく、胎児感染の成立は感染した妊婦のうち約40%程度と言われています)。

リンゴ病にかかってしまったときは、1~2週間ごとに赤ちゃんの状態を超音波検査で観察することが勧められています。

リンゴ病かもと思ったら産婦人科へ相談を

リンゴ病の検査は、採血で抗体の有無を調べます。お子さまがリンゴ病になってしまったとき、また妊娠中に熱と皮膚のブツブツが出てきたときなどは、リンゴ病の検査について産婦人科に相談してください。

現時点では特別な治療法はありませんが、風邪をひいたときと同じように、休息をとって体を休めることで自然に治ります。赤ちゃんの状態をしっかり検査してもらうようにしてください。

<もっと詳しく知りたい方へ>
伝染性紅斑とは(国立感染症研究所)

リンゴ病はお子さまに多い病気です。保育園や幼稚園で流行しているときは、手洗いをこまめにおこないましょう。


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(医師 柴田綾子