公開日: 2025年9月19日
生理に関することは、きちんと教えてもらう機会が少なく、他の人にも聞きづらいですよね。
皆さんに知っておいて欲しい、生理の仕組みや生理用品の使い方、生理にまつわるトラブルの対処法についてまとめてみました。
生理はなんのためにあるの?生理が起こる仕組みは?

生理は、将来的に赤ちゃんを育てるための準備として、女性の身体に起こる現象です。
女性には、子宮という赤ちゃんが成長する部屋があり、毎月、その子宮が赤ちゃんになる前の「受精卵」を迎えるための準備を整えます。具体的には、子宮の内側の壁が厚くなります。
もし受精卵がこなかった場合、この壁は不要となり、血液とともに体外へ排出されます(経血[けいけつ]と呼びます)。これが生理の仕組みです。経血は、尿が出る尿道と、便が出る肛門の間にある、「腟」という部分から出てきます。
生理用品にはどんなものがある?正しい使い方は?

生理用品には、ナプキン、タンポン、月経カップなど、いくつかの種類があります。
生理を迎えると、まずナプキンを試す方がほとんどでしょう。ナプキンは、下着に装着して使用します。こまめに取り替えることで、清潔な状態を保つことができます。交換頻度は、経血の量にもよりますが、1日5-6回が目安です。
タンポンや月経カップは、腟内に入れて使用します。使用に際して多少の慣れが必要となりますが、適切に使用することで、スポーツや水泳といった活動時にも快適に過ごすことが可能です。
どの生理用品を使う場合も、正しい使用方法を守り、ご自身の身体に合ったものを選ぶことが大切です。
よくある生理トラブルとその対処法

生理が始まって数年は、生理周期(次の生理がくるまでの日数)が一定でなく、いつ生理が始まるか予想が難しいことが多いです。そのため、いつ生理が始まっても対応できるように、生理用品は常に持ち歩いておくようにしましょう。
ナプキンを当てていても、経血が下着や服に漏れてしまうこともあります。生理用ショーツに羽根付きナプキンを付けてずれにくくしたり、吸水ショーツを使ったりすることで漏れにくくすることができます。
生理中のつらい症状とその対処法

生理期間中は、腹痛や腰痛、気分の落ち込みやイライラ感など、様々な不調を感じることがあります。これらの症状は、ホルモンの変動が原因であり、多くの女性が経験するものですが、その程度は人それぞれです。
腹痛や腰痛に対しては、温かい飲み物を飲んだり、カイロで温めたり、軽い運動をしたりすることが有効です。痛み止めの薬の内服も、ためらう必要はありません。突然の腹痛にも対応できるように、痛み止めも持ち歩いておくことがお勧めです。
気分の落ち込みやイライラ感に対しては、無理をせずに休息を取ったり、好きな音楽を聴いたり、ご友人とおしゃべりをするなど、気分転換になるような過ごし方を心がけましょう。
もし、痛みや落ち込みの症状が非常に強い場合は、一人で悩まずに、ご家族や学校の先生、病院などに相談するようにしてください。
さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ産婦人科オンラインでご相談ください。