知っていると便利でお得!使ってみたい子育て支援サービス1  〜施設型の託児サービス編〜

最終更新日: 2024年2月15日 by 産婦人科オンライン

皆さんの住んでいる地域では、どのような子育て支援サービスがあるのか、ご存知でしょうか。なかには「意外と知られていない」ものがあり、でも「使ってみたら思ったよりも良かった」という声も多く聞かれます。今回は、保護者に代わってお子様を施設で預かり、養育に携わる「施設型の託児サービス」についてお話しいたします。(訪問型の家事育児代行サービスについては、こちらの記事を参考になさってください。)

「ショートステイ」は、宿泊も兼ねて数日間、保育のプロがお子様を預かります

保護者が、病気や育児疲れ・育児不安などで養育が困難な時に、子どもを適切に養育できる施設で預かるサービスを「ショートステイ」と言います。(原則として7日以内で宿泊が可能とされていますが、地域により差があります)

たとえば、児童養護施設、乳児院、保育所、ファミリーホームといった施設で、保育士等の専門の職員により実施されています。

近くに実施施設がない場合は、保育士や里親などに委託して、子どもの自宅で養育・保護を行なう場合もあります。

心身が疲弊した時や、短期間の療養など、少しの期間お子様と距離を置くことが必要な場合もあります。罪悪感を感じることはありません。選択肢の一つとして、ご検討ください。

一時預かりでは、日中に保育所や子育て支援センターなどでお子様を預かります

次のような目的で、一時的に乳幼児を保育所などで預かる「一時預かり」を利用することもできます。

⑴育児リフレッシュ保育:「とにかく1日休みたい」など、心理的・肉体的な負担を軽減させたい時の保育

(2)非定型保育:「週一で仕事がしたい」などの就労や通学等を理由とした保育

(3)緊急保育:病気・出産・看護・冠婚葬祭等を理由とした保育1ヶ月あたり7日程度までなど、月や週ごとに決められた日数内で、日中のみのお預かりのため気軽にご利用いただけます。

また、施設の定員数や、ケアをできる子どもの数などは、国が指定する基準で決められているので、安心してお過ごしいただけます。

「ファミリーサポート」は、一般住民である サポーターの自宅やサポートセンターなどで、お子様を預かります

「ファミリーサポート」とは、一般住民のサポーターの方にお子様を預かってもらうサービスのことです。

援助を受けることを希望する方(子どもの世話を依頼したい保護者)が、援助を行うことを希望する者(研修を修了した者・子育て経験者も多い)に依頼します。乳幼児や小学生などを養育中のすべての子育て世帯の方が、援助を受けられます。

それぞれの会員は登録制となっており、依頼できる内容は次のとおりです。

・保育所や学校・習い事の際の送迎、終了後や休日等の預かり

・保護者等の病気や急用・買い物などの外出時の預かり など

実家が遠方で気軽にサポートを受けられない方などにおすすめです。

今回紹介したサービスは多くの自治体で提供されていますが、対象年齢や日数の上限、申請方法、公費負担がどのくらいかなどは、各地域ごとに定められています。

市町村の保健センターや子育て支援センターなどにご相談いただくと、ご家庭に合ったサービスのヒントが得られると思います。ぜひお問い合わせください。

子育て支援者の手を借りることで、少しでも心身を休め、毎日の育児生活を一人で抱え込まずに乗り切っていきたいものですね。

<参考文献>

こども家庭庁. よくわかる「子ども・子育て支援新制度」

厚生労働省. 子育て援助活動支援事業(ファミリー・サポート・センター事業)の実施について

さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ産婦人科オンラインの助産師にご相談ください。

産婦人科オンラインはこれからも妊娠中・産後の不安や疑問を解決するために情報を発信していきます。

(助産師 小松由美子

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