排卵日はいつ?排卵検査薬の使い方

最終更新日: 2024年2月15日 by 産婦人科オンライン

妊娠を望む人がまず知りたいのが排卵日。月経周期が28日の人の場合、月経開始日を1日目とするとおよそ14日目に排卵します。月経周期は人それぞれですが、排卵してから月経が来るまでは14日間でほぼ一定だと言われています。排卵された卵子が受精できる時間は限られており、その期間からずれてしまうと妊娠に至る確率は低くなってしまうので、排卵日を正確に知ることは妊活の第一歩です。

排卵日を知るには、基礎体温を測る方法と排卵検査薬を使う方法とがあります

排卵日を知るにはいくつかの方法があります。自宅でできる簡易的な方法としては、
①基礎体温を測ること
②排卵検査薬を使うこと
の2通りがあげられます。両方を兼用するとより正確に知ることができます。

基礎体温を正しく測定できれば、いつ頃排卵したのかを知ることができますが、高温期になった頃には排卵後である可能性が高いため、排卵前に排卵を予測することは難しいです。しかし、基礎体温の変化と、排卵検査薬の検査結果を数ヶ月連続して記録することで、自分が月経周期の何日目に排卵するのかがだいたいわかるようになります。

排卵検査薬は排卵直前の体内の変化を感知するものです

排卵検査薬は、排卵直前に起こる体内のLH(黄体形成ホルモン)分泌の急上昇(LHサージ)を感知して排卵日を予測するものです。排卵はLHサージから約24〜40時間後に起きます。
ドラッグストアやインターネットで購入することができるので簡単に手に入れることができます。検査キットに尿をかける、もしくはコップにためた尿に数秒間キットをつけて、検査をします。

排卵検査薬を使うタイミングと期間について

朝一番の尿は濃縮されているため、排卵検査薬を使うのに適していません。朝一番の尿を避けて、毎日同じ時間に測定することが望ましいです。生理周期が28日の人であれば、生理周期11日目頃(月経の初日を周期の1日目として数えます)から排卵検査薬を使い始めましょう。だいたいの排卵日が予測できる人、もしくは排卵検査薬の判定線が濃くなり始めた場合、1日2回使用することでLHサージのピークの時間を知ることができ、より確実に排卵のタイミングがわかります。

卵子の受精可能時間は排卵後12〜24時間と言われているので、排卵日の前日(LHサージが起きる頃)から排卵日当日までが妊娠しやすいタイミングです。
排卵検査薬が陽性になったら、再び陰性になることを確認するまで使います。生理が来たら、また予想される排卵日の数日前から使用する、ということを繰り返します。

排卵検査薬を正しく用いることで、妊活や体調管理にとても有益な情報を得ることができます。排卵検査薬が陽性にならない場合は排卵できていない可能性もあるので、産婦人科を受診しましょう。


さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ産婦人科オンラインの医師、助産師にご相談ください。

産婦人科オンラインはこれからも妊娠中・産後、そして女性の健康に関する不安や疑問を解決するために情報を発信していきます。

(医師 伊吉祥平

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