遊びのバリエーションが尽きてしまった…〜参考にしたいお子さんとのおうち遊び!〜

最終更新日: 2024年2月15日 by 産婦人科オンライン

お子さんとのおうち遊びがこれ以上思いつかない…とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、主に1歳以降に使えそうな楽しいおうち遊びのアイデアをご紹介します。
月齢の低い赤ちゃんとの遊び方については、こちらの記事も参考になさってくださいね。
毎日赤ちゃんとどう過ごしたらいいの?〜赤ちゃんとの過ごし方や遊び方とは〜

保護者がイメージする遊びと、子供が楽しいと感じる遊びは異なっているかもしれません

幼児教育の中では、遊びは衣食住と同じくらい大切なことだと言われています。しかし、そうと頭で分かっていても、自宅でお子さんと楽しく遊び続けるのは至難の業かもしれません。

そんな時の遊び方のポイントは、
・お子さんが注目していること、繰り返している動作を遊びに繋げる
・保護者が思う「正解」を押し付けない
ということです。

例えば絵本を破ってしまったり、ティッシュペーパーを無限に出し続けるのは、保護者の方にとってはいたずらや無意味な動作に見えます。しかし、お子さんにとっては、絵本を破ることで「破ると紙が増えた!増えた紙はもうくっつかないし、軽いぞ」という驚きを味わっているのかもしれません。また、ティッシュペーパーを出し続けることで「どんどん出てくるこの白いフワフワの紙はなんだろう、なんでずっと出てくるのだろう」と探究心を発揮していたり、「これをやるとママとパパが慌てて近づいてきてくれるんだ〜」と保護者の方の反応を想像しながら触っている最中かもしれません。

このように、保護者の方にとっては困ってしまうお子様の行動が、貴重な遊びのヒントであることはたくさんあります。大人しく座って絵本を最初から最後まで読み切る、ティッシュペーパーは無駄にしない、というのは、我々大人の固定観念なのかもしれませんね。

遊びの大切さについては、こちらの記事も参考になさってくださいね。
赤ちゃんにとって「遊び」ってどんな意味があるの?

じゃあどうすればいいの!?具体的な遊びへの繋げ方

そうは言っても、どう遊べばいいのかわからない…という方もいらっしゃるかもしれません。
例えば、破ることに興味を持っているお子さんなら、破ってもいいチラシなどを渡して、一緒にビリビリと破ってみるのもいいでしょう。年齢や指先の発達具合によって、できるだけ細長く破る、ぐるぐると蚊取り線香のように破る、破った紙を色別に分けてみる、ボールのように丸めてみる、丸めたボールで玉入れ、手やカップを使ってキャッチボール、細長く裂いた紙はクルクル丸めた軸に付けて新体操ごっこ…など指先の動きから全身の動きへと変化をつけてみてもいいですね。

他に、絵本や図鑑、キャラクターなどでお子さんが動物に注目しているとします。例えばお猿さん。鳴き真似や動きの真似でお子さんの反応を見てみましょう。お子さんが楽しそうな様子であれば、そのままお猿さんごっこやお猿さんにちなんだ歌を楽しんでもいいですね。もしあまり興味を示さないようなら、お猿さんのお絵かきや同じ色の動物探しなど、他の方向へつなげてみましょう。ポイントは、お子さんの反応を見ながら進めるところです。

ずっと一緒に遊ぶ必要はありません。一人遊びをサポートする気持ちで寄り添ってみましょう

少し遊び方をご紹介しましたが、保護者の方がずっとお子さんにくっついて遊ぶ必要はありません。もちろん、ごっこ遊びやボール投げなど相手がいて楽しむものもありますが、基本的にはお子さんが楽しく遊べるものを探すサポートをし、集中して遊んでいるようなら一人遊びに任せてOKです。

ここでのポイントは、お子さんの興味を活かしつつ、保護者の方がやって欲しくないことを避けられる環境を整えてあげること。例えば、ティッシュペーパーを無限に出されると、子供の興味関心によるものだと分かってはいても、イライラしてしまうかもしれません。それなら、ティッシュの箱はお子さんの手が届かないような場所に置くことにしたり、いたずら防止のティッシュケースを使ったり、空のティッシュ箱にガーゼやハンカチを何枚も入れて「無限ティッシュ」などを手作りしてもいいかもしれません。インターネット上には、手作りおもちゃの参考になるサイトも多数あります。できるだけ自由に遊んでもらえるよう、保護者の方がご自身の「怒りポイント」を知っておくことも大切ですね。

お子さんがよくない行動をしてしまったときの叱り方については、こちらの記事も参考になさってください。
「怒る」のでなく「タイムアウト」を取り入れた子育て方法

いくつかの遊び方をご紹介してきましたが、遊びに正解はありません。お子様の興味に沿って、保護者の方も一緒に少しでも楽しくおうちタイムを過ごしていただけるといいなぁと思っています。

さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ産婦人科オンラインの助産師にご相談ください。

産婦人科オンラインはこれからも妊娠中・産後の不安や疑問を解決するために情報を発信していきます。

(助産師 中村早希

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