最終更新日: 2024年2月15日 by 産婦人科オンライン
最近は立ち会い出産が出来る施設が増えてきました。立ち会い出産について考える上でのポイントについてお話します。
立ち会い出産は出産の喜びを一緒に分かち合うことができます
立ち会い出産は、出産の喜びを家族で分かち合う事が出来ます。
出産の場面は一生に一度きりです。その場面を家族で一緒に過ごせるのは、とても貴重な機会です。またどんな出産方法でも、出産は母親と子どもが命がけで臨んでいます。パートナーがその過程を知り、その時を共有することで、出産の喜びを家族全員で分かち合うことができます。また、ご家族の絆が深まり、これから始まる子育て生活のより良いスタートを切ることにもつながります。
立ち会い出産を希望される場合は、まず医療機関へその旨を必ず伝えましょう。なかには、医療機関が主催する両親学級などへの参加が必須の場合もあります。
また職場との調整も必要になる可能性があるため、早めに準備を進めていきましょう。
こちらも参考にしてください。
・立会い出産をするご家族の役割とサポートの方法とは
立ち会い出産を希望しない理由は様々です
なかには立ち会い出産を希望しないパートナーや妊婦さんもいます。
パートナーが立ち会い出産を希望しない理由の1つに、血液が苦手という声があります。産科医や助産師はなるべく出血を見せないように工夫していますが、多少見えてしまうこともあります。また、赤ちゃんが生まれ出てくる過程を見たくないという声もあります。しかし、基本的に立ち会い出産の場合、パートナーは妊婦さんの頭側にいらっしゃるので、直接見ることはありません。
妊婦さんが、立ち会い出産を希望しない理由も様々です。
予測不能な出産で、自分自身がどうなってしまうのかわからず、そんな自分をパートナーに見られる事に対して、不安や心配がある方もいらっしゃいます。また、どうなるかわからない出産だからこそ、1人で集中したいという方もいらっしゃいます。
立ち会い出産についてしっかりと夫婦で話し合う事が大切です
立ち会い出産をするかどうかは、産科医や助産師ではなく夫婦で決めるものです。
妊婦さんの意見だけでなく、パートナーの意見も尊重し、お互い納得した上で決断することがとても大切です。なかには立ち会い出産をすることが前提で話が進んでいる場合もあります。新しいご家族が誕生する貴重な場面ですので、夫婦にとってベストな方法を二人で話し合って下さいね。
夫婦でお互いの思っていること、考えていることを話し合う過程は、時に恥ずかしいものです。しかし、お互いのことをよく知る過程は、これから始まる育児においても大切なことなので、少しずつでも話し合って頂ければと思います。
さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ産婦人科オンラインの助産師にご相談ください。
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(助産師 崔賀英)