外陰部がかゆい!腟カンジダ感染症の原因・予防・治療法は?

最終更新日: 2024年2月15日 by 産婦人科オンライン

腟カンジダ感染症は、主に外陰部のかゆみやおりものの異常を引き起こす、女性がかかりやすい疾患の一つです。自然に治る場合や再発する場合などパターンは様々ですが、症状が現れた場合には医療機関を受診して治療しましょう。

腟カンジダ感染症は外陰部のかゆみと白いポロポロとしたオリモノが特徴

腟カンジダ感染症は比較的頻繁にみられる婦人科疾患の一つです。本来、カンジダ菌は皮膚や腸の中などの常在菌(普段から体内に生息している菌)である真菌(カビの一種)なのですが、それが腟で増殖し、ときに症状を引き起こします。カンジダ感染症の典型的な症状として、外陰部のかゆみと、白いポロポロとしたオリモノが挙げられますが、人によっては灼熱感(ヒリヒリ感)、性交痛、排尿痛などを自覚される方もいます。

腟内でカンジダ菌が繁殖することで発症し再発も多い

通常は腟内の一部の菌が侵入してきたカンジダ菌を退治してくれますが、
・他の症状に対する抗生物質の使用
・妊娠中
・糖尿病
・心身のストレス(過労や精神的負担)
などを誘因として、カンジダ菌が繁殖してしまう事があります。

予防としてできることは、
・通気性の悪い下着を避ける事
・腟の過剰な洗浄(洗剤をつけてゴシゴシこするなど)を避けること
などが挙げられます。

しかし、気をつけていても症状が出てしまうことがあります。また、一度腟カンジダ症にかかった方は治療しても再発が多い、ということも特徴の一つです。

カンジダかなと思ったら産婦人科もしくは薬局へ相談を

腟カンジダ感染症に対しては抗真菌薬が用いられ、腟剤や内服薬、塗布薬などがあります。初めて症状を経験される方はまず産婦人科を受診することをお勧めします。適切な診察を受けた上で、医師からの説明を聞き、治療を行なってください。
特に、分娩時期の近い妊婦さんは、赤ちゃんへの産道感染を予防するために治療が必要です。かゆみなどの症状がある場合には、かかりつけの産婦人科医に申し出てください。

一方、同じ症状を繰り返し、再発が考えられる場合には、薬局に相談して市販薬で治療する事も可能です。その上で症状改善が見られない場合には産婦人科を受診してみてください。
なお、自然にカンジダ感染に伴う症状が改善する事も多くあり、その場合は無理に受診をする必要はありません。

腟カンジダ感染症は非常に多い疾患で、再発をしやすいという特徴があります。症状にお困りの場合には、遠慮なく産婦人科を受診してください。

*参考文献
ACOG FAQ. Vaginitis.
CDC. Candidiasis Basics.


さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ産婦人科オンラインの医師にご相談ください。

産婦人科オンラインはこれからも妊娠中・産後、そして女性の健康に関する不安や疑問を解決するために情報を発信していきます。

(医師 赤羽宏基

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