最終更新日: 2024年2月15日 by 産婦人科オンライン
最近では「マタ旅」という言葉もあるほど、妊娠中に旅行することが広まってきているように感じます。しかし、産婦人科医としては妊娠中の旅行は推奨し難いもので、様々なリスクがあると考えています。
なるべく旅行のリスクは避けてほしいというのが産婦人科医としての思いですが、旅行に行く場合は以下の2点を必ず確認してください。
旅行・航空会社及び主治医に事前の連絡を
もし妊娠中に旅行、特に海外旅行へ行く場合には、航空会社や保険会社ともに制限が多いです。事前に内容を問い合わせておくことが重要です。早めの準備が何よりも大切でしょう。もちろん、妊婦健診を受けている医療機関での許可も確認するようにしましょう。
旅行へ必ず持っていくべきもの5つを忘れずに
遠方に出かける際には、
・母子手帳
・飲み物(特に電車や車での移動中)
・かかりつけの病院や親族の連絡先
・保険証(事故などで入院すると保険診療です)
・妊婦健診中の検査結果(コピーでもOK)
を必ず持っていきましょう。
妊娠中にも継続して内服している薬などあれば、それも忘れずに。
産後は大変そうだから今のうちに旅行をしておきたい、という気持ちはわかります。でも、お腹の赤ちゃんに負担をかけてしまう可能性をわざわざ増やしてまで、妊娠中に旅行に行くべきかどうか、ぜひ考えてみてください。そして、行くことになった場合には十分な準備をしていきましょう。
さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ産婦人科オンラインの医師にご相談ください。
産婦人科オンラインはこれからも妊娠中の不安や疑問を解決するために情報を発信していきます。
(産婦人科医 重見大介)