人生の大切な瞬間に備える!ライフイベント費用とお金の話

公開日: 2025年11月28日

最終更新日: 2025年11月28日

人生には進学、就職、結婚、妊娠・出産、育児などのライフイベントがあります。これらは喜びや成長のチャンスでもありますが、同時に「お金」が関わってくるできごとです。

将来に必要なお金の目安を知っておくことは、ライフプランを考える第一歩になります。ここでは、主なライフイベントにかかる費用について解説します。

妊娠・出産にかかる費用

妊娠から出産までには、妊婦健診・入院・出産費用などが必要です。自治体の助成や保険制度を利用することで、自己負担を大きく減らすことができま

  • 妊婦健診:約10万円(2024年4月時点。自治体の補助券で一部助成される場合が多い。)1)
  • 出産・入院費用:48〜53万円前後(2024年上半期時点。健康保険の「出産育児一時金」の補助がある。)2)

その他に産後の期間も含めて利用できる可能性がある制度として下記があります。該当するものがないかどうか、ぜひ確認してみましょう。

  • 出産手当金
  • 育児休業給付金
  • 出産時育児休業給付金
  • 出生後休業支援給付金
  • 育児時短就業給付金
  • 児童手当

育児・教育にかかる費用

育児にかかる費用

子どもが生まれてからは、ミルクやおむつ、保育園や習い事などで継続的に費用がかかります。 育児費用は毎月の生活費に組み込まれるため、収入と支出のバランスを考えることが大切です。

公的な調査では少し古いデータしかありませんが、例えば2010年の内閣府の調査では、「一人当たり年間子育て費用総額は、未就学児は約 104万円、小学生は約115万円、中学生は約 156万円。」と報告されています。3)

保育園・幼稚園の費用は月に1〜8万円程度ですが、これはお住まいの自治体や世帯の住民税額、施設が公立か私立かなどによって幅があります。

教育費

教育費はライフイベントの中でも最も大きな出費の一つです。 子どもの成長に合わせて長期間の支出となるため、貯金や学資保険などの早めの準備が安心につながります。

教育費にかかる費用としては、2023年度の文部科学省の調査では、下記のように報告されています。4)

  • 小学校から高校まで全て公立学校に通った場合:合計約550万円
  • 小学校から高校まで全て私立学校に通った場合:合計約1900万円

また、大学にかかる費用としては、国公立だと合計約250万円、私立の場合は約400〜600万円前後と言われています。5) さらに、自宅から通わず一人暮らしをする場合には、生活費もかかりますね。

ライフイベントとお金を考える意味

人生のイベントは嬉しいできごとですが、同時に「計画」が必要です。「産後の家計は大丈夫?」「子どもを育てるにはいくら必要?」と知っておくことで、将来の選択肢を広げることができます。

お金の知識は「安心して未来を描くための力」です。ライフプランを考えるときは、夢やキャリアだけでなく、必要な費用についてもイメージしてみましょう。

ライフイベントとお金について考えることは、将来に必要なお金の目安を知るうえでとても大切です。まずは自分自身の収入、支出、貯蓄などについて知ることから始めてみてはいかがでしょうか。ライフイベントについて考えたい時は、こちらの記事がおすすめです。

<参考文献>
1.こども家庭庁. 妊婦健康診査の公費負担の状況に係る調査結果について.
2. 厚生労働省. 出産費用の状況等について.
3. 内閣府. 「インターネットによる子育て費用に関する調査」の公表について. 
4. 文部科学省. 令和5年度子供の学習費調査. 
5.日本政策金融公庫. 教育にかかる費用はどのくらい?
・日本FP協会.「くらしとお金のワークブック~FPと考える生活設計~」.

さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ産婦人科オンラインでご相談ください。

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