つわり中の食事の工夫

公開日: 2025年4月21日

つわりの時期、食べられない状況が続くと赤ちゃんへ十分な栄養がいかないのではないかと心配ですよね。いつもの食事を少し工夫することで、食べやすくなるかもしれません。
つわり中の食生活でできる工夫をご紹介します。

(つわりによる赤ちゃんへの影響や、受診のタイミングについて知りたい方は「つわりの影響と受診すべきタイミング」も参考にしてくださいね。)

工夫1:常温または冷まして食べる

食事は冷たくすることで匂いがおさえられます。炊き立てのご飯やスープの匂いが気になる方は、常温または冷ましてから食べるとよいでしょう。またゼリーや冷やした麺類はのど越しもよく、食べやすいですよ。

工夫2:消化のよいもの・酸味があるものを選ぶ

揚げ物やケーキといった脂っこい食事は、つわりの症状を悪化させてしまうことが多いので避けることが無難です。つわりの時期の食事は消化がよく、淡白な味が食べやすいです。また、酸味があると口の中もさっぱりします。消化のよいバナナや、酸味のある梅干しなどが取り入れやすいですね。飲み物だとオレンジジュースや炭酸水が飲みやすい、という妊婦さんもいます。

工夫3:少しずつこまめに食べ、水分はしっかりと

一度にたくさん食べることで嘔吐してしまうことがあります。吐き気が強くならないよう、1日3食から1日5食といった形で食べる量を分けて少しずつ食べましょう。つわりの時期は栄養バランスを気にしすぎず「食べられるものを食べる」で構いません。

脱水にならないよう水分はしっかりととりましょう。水分も少しずつこまめにとることが大切です。

工夫4:ショウガが効果的

ショウガは胃の調子を整える効果があり、欧米ではつわりの症状に有効とされ使用されています。すりおろしショウガをいれた飲み物や、ショウガのキャンディーを試してみると、つわりの症状が和らぐといわれていますので、試してみてくださいね。

つわり中の食事の工夫をご紹介しました。つわりの症状は個人差が大きいことが特徴です。中にはさっぱりしたものより脂っこいものを好む場合もありますが、変ではありません。ご自身にあった食事の工夫をみつけ、つわり期間を過ごしてくださいね。

<参考文献>
ACOG. FAQ. Morning Sickness: Nausea and Vomiting of Pregnancy.

さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ産婦人科オンラインの助産師にご相談ください。

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