最終更新日: 2024年2月15日 by 産婦人科オンライン
避妊ができていなかった!コンドームが外れてしまった!という時、急に緊急避妊薬(アフターピル)が必要になることがあります。
ここでは、アフターピルの正しい飲み方と注意点について解説します。
アフターピルはなるべく早く飲むことが重要です
アフターピルは、排卵を抑え受精を予防することで妊娠を防ぐ仕組みがメインのため、排卵前に飲む方が効果があります。性行為からなるべく早くアフターピルを飲みましょう。
日本では、ノルレボ(レボノルゲストレル)という薬がアフターピルとして使われており、自費で約8000~15000円かかります。
吐き気や不正出血が起こることがあります
アフターピルには黄体ホルモンが入っているため、飲むと吐き気・頭痛・胸の張りなどが起こることがあります。多くの症状は数時間~1日で自然になおります。
アフターピルを飲んでから1週間前後で不正出血が少し起こることもありますが、これも自然にとまります。
妊娠予防効果(成功率)は約85%であり100%ではありません
アフターピルの妊娠予防効果(成功率)は約85%のため、妊娠してしまうことがあります。
1. アフターピルを飲んで21日たっても生理がこない
2. 生理予定日から1週間たっても生理がこない
このようなときは、妊娠検査をしてくださいね。
また、アフターピルは性感染症の予防はできません。もし性感染症の心配などもある場合は、産婦人科へ検査や治療についてご相談ください。
*参考文献
・日本家族計画協会ウェブサイト.
・WHO. Emergency contraception.
・CDC. Emergency Contraception.
さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ産婦人科オンラインの医師、助産師にご相談ください。
産婦人科オンラインはこれからも妊娠中・産後の不安や疑問を解決するために情報を発信していきます。
(医師 柴田綾子)