できればもっと母乳を増やしたい!〜母乳分泌増加のためにできること〜

最終更新日: 2024年2月15日 by 産婦人科オンライン

書いた人

鈴木 久美

助産師

できれば母乳で育てたい、そう思っているママは多いと思います。では、母乳分泌量はどうやったら増えるのでしょうか。増やすために大切なことについてまとめました。

母乳分泌には産後早期からの乳頭刺激が大切です

母乳分泌には、産後早期からの頻回な直接授乳による「乳頭刺激」が大切です。乳頭刺激によって、脳下垂体前葉から出る「プロラクチン」という乳汁分泌ホルモンと、脳下垂体後葉から出る「オキシトシン」という乳汁を出す(射乳)ホルモンの分泌が促進され、それらのホルモンの相乗作用により母乳分泌が促進されます。

新生児の入院などによって、産後早期から頻回な直接授乳ができない場合は、3時間毎の乳頭刺激や搾乳で対応していきましょう。

他にも、頻回授乳と共に大切な要素があります

乳頭刺激以外にも、ママの心配事や不安がなく精神的に安定していること、サプリメントではなく食事によって適切な栄養を摂取していること、1日2L以上の十分な水分を摂取していること、休息や睡眠が十分とれていることなど、様々な要素が母乳分泌に影響しています。出産後しばらくはまとまった睡眠がとりづらいので、日中も赤ちゃんが寝ている時に一緒に横になるなど、休息が取れるようにしていきましょう。

正しい授乳姿勢に注意し、赤ちゃんが欲しがるたびに与えましょう

母乳分泌量が維持されてくる頃(一般的には産後10日目程度)以降は、授乳後に乳房内をできるだけ空(から)の状態に近づけるようにしましょう。これにより、その減った分だけ次の母乳が作られるという仕組みになります。つまり、1回の授乳でできるだけ赤ちゃんにおっぱいを飲みとってもらうことが大切です。
そのためには、適切な授乳姿勢(ポジショニング)と、乳輪まで深く含んでもらうことがとても重要です。ご自身の授乳姿勢と、おっぱいの含ませ方をもう一度確認してみましょう。

母乳育児Q&A(1)ちゃんとおっぱい飲めているのかな?上手な授乳の3つのポイント

また、母乳の飲ませすぎは心配しなくても大丈夫です。赤ちゃんが欲しがるたびにおっぱいを吸わせてあげてくださいね。吐き戻しが多い場合は、げっぷの方法を見直してみましょう。

母乳分泌を増やすためには、産後の頻回授乳による乳頭刺激以外にも
・ママが落ち着いた気持ちで
・適切な授乳姿勢と咥え方で
・赤ちゃんが欲しがる度に授乳する(乳房を空にする)
ことが大切です。

*参考文献*
・公益社団法人 日本助産師会 母乳育児支援業務基準検討特別委員会
赤ちゃんとお母さんにやさしい 母乳育児支援 ~写真でみる助産師のための「母乳育児成功のための10カ条」の実践~
・水野克己、水野紀子:母乳育児支援講座(改定第2版)


さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ産婦人科オンラインの助産師にご相談ください。

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(助産師 鈴木久美)

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