最終更新日: 2024年2月15日 by 産婦人科オンライン
離乳食を食べなくなったり、同じものばかり好んだりと、離乳食には様々な悩みがあると思います。せっかく作ったのに食べてくれないと、イライラしたり、悲しい気持ちになったりすることもありますよね。お子さんが離乳食を食べないときはどんな対応ができるのかお話します。
離乳食初期は焦らずに。母乳やミルクに戻っても大丈夫
今まで母乳やミルクだけを飲んでいたお子さんが、初めて食べる離乳食の感触や匂いなどに違和感を覚えることは多いです。この時期は、母乳やミルクといった液体以外の食べ物を体験したり、食の楽しみを経験する時期でもあるので、そこまで栄養バランスにこだわる必要はありません。
お子さんが嫌がったときは無理せず、母乳やミルクを飲ませ、数日経ってからまたチャレンジしてみましょう。お子さん自身が離乳食を食べる準備が整っているかどうかも確認しましょう。
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「離乳食前に知っておいて欲しいこと」
また、離乳食全期間を通して、離乳食を食べているからといって母乳やミルクを減らす必要はありません。基本的に母乳は今まで通り好きなだけあげていただいて大丈夫です。
離乳食中期は形状や味付けなど調理法の工夫を
離乳食が進むにつれ、食べられる食材が増えてきたり、形状が変化してくる時期です。この時期に嫌がる場合は、食材の形状を初期の頃の形状に戻したり、形を小さくしてみたり、味つけなどの調理法を工夫してみましょう。とろみをつけて食べやすくするのも良いと思います。
また、食事の時間が空腹になるように、午前中は活動的に過ごしたり、早寝早起きの生活リズムを整えていくことも大切です。
離乳食後期はお子さんの主張をまずは受け入れて
3回食になり、多くの食材が食べられるようになり、「自分で食べたい」「今はまだ遊びたい」「今日はこれを食べたい」など、お子さんの自己主張も強くなってくる時期です。まずは一旦その欲求を受け入れてあげましょう。少し時間が経って満足したら、意外とすんなり食べてくれたりします。
また、同じ食材ばかりを好むこともあるかもしれません。そのような場合も無理にやめさせようとせず、まずは食べたいものを食べさせてあげてください。数日程度様子をみて、また別の食材にチャレンジしてみるとパクパク食べてくれることも多いです。
さらに、いつもと違う食器を使ってみる、キャラクターの小物 (ピック、アルミカップなど)を使ってみる、レジャーシートを敷いてピクニック気分にしてみるなど、食事の環境を少し変えるだけでも食べてくれることもありますよ。
離乳食の進み具合や食べる量はとても個人差が大きいので、お子さんの様子をみながら無理せず進めていきましょう。色々な対策をしても、それでも食べないことがあるかもしれません。熱がある、ぐったりしているなど、お子さんの具合が悪い様子がなければ「食べないこともあるよね」と切り上げていただいて構いません。
「なんで食べてくれないの」という大人のイライラした気持ちはお子さんにも伝わりますので、リラックスしてぜひ楽しい食事の時間にしてくださいね。
さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ産婦人科オンラインの助産師にご相談ください。
産婦人科オンラインはこれからも妊娠中・産後の不安や疑問を解決するために情報を発信していきます。
(助産師 太田愛)