助産師から伝えたい、産後に備えて調べておいた方が良い情報

最終更新日: 2024年2月15日 by 産婦人科オンライン

妊娠中は嬉しい気持ちと同時に、不安もありますよね。そして、徐々に変化する自身の体と心に驚きながら、お産や育児の準備と大忙しです。
今回は赤ちゃんが産まれるまでに調べておいた方が良い情報についてお話しします。

児童手当や各種手続きの下調べ

児童手当や健康保険への加入、職場からの出産手当や育児手当など、各種手続きに必要な書類や申請書を確認しましょう。
出生証明書は赤ちゃんが生まれた後に産院からもらえますが、それ以外の書類は基本的に自分で準備する必要があります。

出生証明書は、赤ちゃんが生まれた日から14日以内に役所に提出する必要があります。役所で赤ちゃんの戸籍を登録した後に、児童手当や健康保険の加入が可能となりますが、中には戸籍謄本が必要だったりと、役所で発行が必要な書類もあります。
必要書類を整理し、役所や職場でやらなければいけないことを、時期も含めて簡単にまとめておくと安心かつ便利です。

予防接種についての下調べ

定期予防接種は通常、生後2ヶ月から開始します。1ヶ月健診を終えたとは言え、お母さんは産後の体で慣れない育児に精一杯です。そのような時期に初めて自宅近くの小児科を探すのは大変です。妊娠中に自宅近くの小児科を調べておくと安心です。
予防接種以外でも、赤ちゃんが体調を崩した時に受診できるので安心ですよ。

予防接種は種類や回数が多く、やや複雑です。最近では予防接種スケジュールを組んでくれるアプリもありますし、出産後の新生児訪問時に助産師や保健師から情報収集することもできます。予防接種の時期を逃さないようにしましょう。

産後サポート体制の下調べ

「自分でするから大丈夫」、「夫がいるから大丈夫」という方も多いと思いますが、念のためにヘルパーやシッター、産後ケア事業(日本産後ケア協会ウェブサイトへのリンク)など、自治体で利用できる社会資源を確認をしましょう。
育児は予想外の事も多いです。いざ必要になったときに調べて探して登録となると、利用したい時に利用できない可能性があります。中には事前登録が必要なものや、登録から利用まで数日かかるものもあります。

活用できそうな社会資源が見つからない場合は、民間のサービスを検討するのも良いでしょう。利用できる地域や料金体系、サービス内容が会社によって異なるため、妊娠中から調べておくと良いと思います。
備えあれば憂いなしです。

簡単に様々な情報が手に入る一方で、情報が溢れ、本当に必要な情報を取捨選択することが難しい時代です。
妊娠中から産後の情報収集をすることは、産後の生活のイメージにも繋がります。


さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ産婦人科オンラインの助産師にご相談ください。

産婦人科オンラインはこれからも妊娠中・産後の不安や疑問を解決するために情報を発信していきます。

(助産師 崔 賀英

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