妊娠中の新型コロナウイルス感染予防について

新型コロナウイルスにより世界中が混乱していますが、特に妊娠中の方にとっては不安の大きい日々だと思います。
ここでは感染の予防方法や濃厚接触の捉え方に加え、もしかして「感染しているかも?」と思った場合の対応方法を、現在までにわかっているデータや報告を元に解説します。

一般的な感染予防は新型コロナウイルスにも有効です

妊娠中でも、予防方法は妊娠していない方と同じです。
①密閉空間(換気の悪い密閉空間である)
②密集場所(多くの人が密集している)
③密接場面(互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や発声が行われる)
という3つの「密」が同時に重なるような場面を避けてください。

また、コロナウイルスはアルコール(70%以上のもの。市販の手指消毒用アルコールはこれに該当します)及び、熱(70度以上で一定時間)に弱いことがわかっています。そのため、
・石けんによる手洗い(20秒以上かけて)に加え、手指消毒用アルコールで消毒などを行うこと
・食品は十分に加熱すること
・十分な睡眠をとること
などを組み合わせることが重要です。

「濃厚接触」は感染者との距離と接した時間が関係します

3密を避けるという表現以外に、「新型コロナウイルス感染者との濃厚接触を避ける」という表現が使われます。
濃厚接触かどうかを判断する上で重要な要素は
➀距離の近さ
➁時間の長さ
の2つです。

「濃厚接触」の定義についてはこちらをご参照ください。
積極的疫学調査実施要領における濃厚接触者の定義変更等に関するQ&A(2020年4月22日)

気になる症状や濃厚接触の可能性があったら早めに相談しましょう

風邪の症状や37.5度以上の発熱が2日程度続く場合、強いだるさ(倦怠感)や息苦しさがある場合は、早めに帰国者・接触者相談センターへのご相談をおすすめします。
また妊婦健診受診前に、新型コロナウイルスに感染している方と濃厚接触した場合や、ご家族に感染疑いがある場合は、かかりつけの産科施設に電話でご相談いただくことをおすすめします。

全ての人にとって有効かつ重要なものに「予防の徹底」があります。妊娠中の新型コロナウイルス感染の影響はまだ未知数の部分も大きいですが、まずは予防に全力を注ぐことがとても大切です。

*参考文献
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策 ~妊婦の方々へ~(厚生労働省)
新型コロナウイルス感染症について. 国民の皆さまへ(予防・相談)(厚生労働省)


さらに詳しく聞いてみたい方はぜひ産婦人科オンラインの医師にご相談ください。

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(産婦人科医 大村美穂